アメリカGE社の前CEOジャック・ウェルチは「講演などで『会社から正直なフィードバックをもらっていると思うノ人、は手を上げてください』と聞くとせいぜい10%の人しか手を上げない」と言います。
企業の予算編成では、事業部が低めの要求をすることを想定して本社は「高め」の数字を出し、事業部は本社の高めの要求を想定して「低め」の数字を出す。足して2で割るその中間で予算が決まることが多いと言います。
ウェルチはこうした「交渉による示談アプローチ」やみんな仲良く「作り笑いアプローチ」をして、結局本当のことは何も共有できていない状況を「実に非生産的な組織行動」と指摘します。
経営の第一歩は「現実をよく知る」ことです。それは業績数字だけではなく、「社員や他部門がどのような情報や考えを持っているか」ということも「自分が会社でどのような評価を受けているか」もそうです。
こうした「現実」が意外に共有化されておらず、通リー遍で「わかったつもり」になっていることが多いのです。
「競争相手のことなんかどうでもいい。社内でコミュニケーションが取れないことのほうが、よっぽど恐ろしい敵だ」とウェルチは言います。
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