「たとえ経済的利益をもたらすものでも、ミッション・ステートメントに反するものは排除するべきだった」
スターバックスの創始者であり、2008年に最高経営責任者(CEO)に復帰して組織再建をなしたハワード・シュルツが、自身が学んだ経営とリーダーシップに関する貴重な教訓です。
スターバックスのミッション・ステートメントは「人々の心を豊かで活力あるものにするために一ひとりのお客様、いっぱいのコーヒー、そして一つのコミュニティから」というものです。
スターバックスはかつて、既存店の売上げを伸ばすために、朝食メニューにホットサンドを加えました。「朝食用に温かい食、物が欲しいJという利用客の要望に応えるためです。
しかしその結果、コーヒーの香りがサンドイッチのチーズが焦げるにおいで打ち消されてしまい、店内に足を踏み入れた時にコーヒーの豊かな香りに包み込まれる「スターバックス体験」を提供することが困難になってしまったのです。
どの組織にも存在する意義・目的であるミッション(使命)が存在し、その目標を明確に示した「ミッション・ステートメント」が必要です。企業にとって「お金を稼ぐ」ことは目的の一つではありますが、それが一番の目的であることは滅多にありません。
ミッション・ステートメントは、すべての従業員に共感・共鳴をもたらすようなパワフルな目標であり、企業として現在の取り組みや行動が適切であるか判断する基盤となるものでなくてはなりません。
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